
原文リンクはこちら: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37833187/
2024年にWilderness Medical Societyがまとめた高山病に関するWilderness Medical Societyのガイドライン紹介の第4回目となります。
今回は高山病の頭痛にNSAIDs(痛み止め)は効果があるのかという視点で見ていきたいと思います。ではさっそくこのガイドラインの続きを見ていきましょう。
【NSAIDs(痛み止め)の効果】
●概要(エビデンスレベル中・弱い推奨)
NSAIDsについては過去の研究ではイブプロフェンとアセタゾラミド(ダイアモックス)を使用した高山病の症状改善に関する検討がされていました。その結果、イブプロフェンはアセタゾラミドと同等の効果があるという結果が出ています。一方、別の研究では、アセタゾラミドよりもイブプロフェンが優れていたという研究結果は出ていません。
これらの結果および他の研究結果、NSAIDsには消化管出血(潰瘍)や腎機能障害の副作用リスクを踏まえると、第一選択薬とは言えないと考えられます。
ただし、アセタゾラミドやステロイド薬(デキサメサゾン)の服用が難しい場合においてイブプロフェンの使用は許容されると考えられます。
●内服方法
・成人 600mgを8時間毎に内服
原則として15歳未満の服用は推奨されません。
※実際の服用については、薬剤師や主治医によく確認の上内服してください。
次回へ続く・・・
引き続きJMMC 日本山岳医療協議会では山岳医療、野外医療の関わるガイドラインや論文を紹介してまいります!
(原則、毎週金曜日更新)